②読み手に頭を使わせない文を書く

「伝わる文章」の書き方について、翻訳者の視点から考える/読みやすいブログを書くためのヒント② 


メールやネット上で文章を書く際に大切なのは、「文法的な正しさ」とか「起承転結の構成」より、まず「読みやすさ」。忙しいみんなに読んでもらうのだから、一読ですんなり意味が頭に入る文が望ましい。 


理想は「読み手に頭を使わせない」文。子供の作文みたいな語彙で書け、という意味ではありません。じゃあ頭を使わせちゃう文章って何?


1:どこまで続く?


最近、あるコンビニは、店舗内で焼き上げたパンの販売を始め、自然志向・健康志向の製品を中心とした品ぞろえは、従来のコンビニとは一線を画したものであり、20代、30代の女性をターゲットに新機軸を打ち出している。 


 これは「文章力の基本」という本で挙げられていた文です。1文がこんなに長~いと、要点がつかめません。 


2:一体、何が起きた? 


 “私の母でありニンジン店の店長でもあるケイコが、駅のコンビニなどで無料誌を配布しているバナナ社のウェブサイトで「ケイコのレシピ」を掲載させていただいています” …


というような文章を先日見かけました。情報が詰まりすぎていて、何が起きているのか一読では分からない。


普段みなさんが「この人の文は読みやすいなあ」と感じるのは、たいてい 

・1文が短め

・1文1情報 だからです。


3:頭でっかち


 “今まで食べたステーキは何だったんだ?と思うような、既成概念を覆すステーキを生み出したアメリカ料理の革命児マーク・ジョンソンの店が” 


主語(店)を修飾する部分が長すぎます。


書く時に、つい1文や主語が長くなってしまうのは

・伝えたい思いが強すぎるから

・思いが先走りする(読み手を意識していない)から

このいずれかでしょう。


4:相棒はどこ?


例えば、外務省発のこの文書


冒頭の主語につながる述語が、ものすごーーく遠くにある。しかもその間に、別の主語が4つ挟まっています。相棒はやっぱり近くにいた方がいい。


5:ののの! 


我が家の昨年の事件の1つ
3丁目の角の新築のマンション


 「の」が3つ以上続くと、二度見せずにはいられない。


・昨年起きた、我が家の事件の1つ 

 ・3丁目の角にある新築マンション

この方が読みやすいですよね。


6:さて、どっち?


・元高級ホテルの料理長

・スノーボーダーの兄は消防士

・A氏が最近オープンした店に連れていってくれた

・美しい田舎の彼女


それぞれ2通りの解釈ができるので、間違って伝わる可能性あり。


いずれも、ついやってしまいがちな「読みにくさ」。 でもちょっと意識すれば改善できると思います。