日本語は映像的である【気になる日本語】


日本語は独特。


外国語を勉強したり、日本語について深く学んだりしたことがある人なら誰もが抱く感覚です。

でも日々の生活の中で「あ、これ独特だなー」と感じながらしゃべることはあまりない。


例えば


A なかなか来ないね。
B あ、来た。
A どこ? 
B あそこ。
 


日本語はこれで会話が成立しちゃう。主語がないのに、なぜコミュニケーションできるのか? 


昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

毎日、おじいさんは、山へ芝刈りに…


どうして、最初は「が」で次は「は」なのか。 


What are you doing there?


thereは「そこ」なのか「あそこ」なのか。


こういった疑問に答えをくれるのが「日本語は映像的である ~心理学から見えてくる日本語のしくみ」。日本語や英語について、新鮮な視点で楽しく学べる1冊です。


著者は自閉症者のコミュニケーションや発達心理学の専門家。日本語と英語では見えている景色がこうも違うのか!と発見の連続でした。


著者は「タテ書きはことばの景色をつく る~タテヨコふたつの日本語がなぜ必要か?」という本も書いていますが、こちらも面白い。ネット社会になって、タテの文字を読んだり書いたりする機会は激減したけど、俳句はタテ書きじゃないとしっくり来ないですよね?それにはちゃんと理由がある…という認知心理学のお話です。


この本によれば、国語の文章問題はヨコ書きよりタテ書きの方が正答率が高い、そうです。